あなたの愛に深く溺れてしまいたい
だけどこの男に逆らったところで逃げ出せるとは思えなかった。


ため息を吐いて、真っ赤な三人掛けのソファに腰を下ろす。


するとすぐに柴咲課長が隣に座った。


「なんで隣に座るんですか。あっちにもソファありますけど」

「だから松谷はやめとけって言ったろ」

「………」


私の話は無視をするらしい。だったら、と…私も無視してやることにした。


「いつからそういう関係になった」

「………」

「あぁ無視か。ならいい、電話して聞いてやる」

「、やめて!あの日!ショールームに行った日の帰りに一人で居酒屋に行ったら、松谷課長がいたんです」


柴咲課長のことだから、本当に電話をかけそうで、私の心はすぐに折れた。


「で、声かけられてホイホイ付いて行ったんだろ」

「ホイホイって……」


なんかゴキブリ扱いされた気分で、すごく嫌なんだけど。


確かに声かけられて付いて行ったけど…ホイホイなんて……。


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