部長の溺愛に困惑しています。
先輩達はそう言ってそれぞれ疲労した表情を見せていた。

私もさすがに疲れが出て、口を手で押さえてわからないようにこっそりとあくびをする。





「北山。ちょっと」


すると若干慌しく部長がこっちに向かって来て、私を見つけるなり手招きをして呼ぶ。

私は「…はい」と返事をして小走りで部長に近づいた。







「…何でしょう?」

「ちょっとトラブル」

「え?」


いつも冷静沈着な部長がいつになく険しい顔をしている。

私は手にしていた飲み物を置き、部長と裏の隅の方までやって来る。








「お前人に化粧したことあるか?」


隅に連れてこられて言われた最初の言葉がそれ。
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