部長の溺愛に困惑しています。
ボケっとしていたのがバレたのか、部長に顔を近づけられて頬をつねられる。





「聞いてます!それにちゃんとメモも取ってますよ!」


書いたメモを近づけて見せると、部長はそれを見た後ため息をついてまた私の頭を軽くコツンと叩く。






「暗証番号の最後の数字が違ってる。1じゃなくて8だ」

「えっ、あ…すいません!」


すぐにボールペンで修正すると、部長は呆れたようだったがどこか優しい顔をしてクスッと笑った。




笑った…

かっこいいな…






カランっ




「あっ!」


慌ててペンで修正をしようとした勢いで、ボールペンを床に落としてしまった。

コロコロと転がったボールペンは、倉庫の中にある棚の下に行ってしまう…






「すみません!」


床にしゃがみ込んでボールペンを探す。


あーもう。

どうして部長の前で失敗ばかりしちゃうんだろう…


もっとスマートで完璧に何でもこなしたいのにな…

私って本当にダメ。


さっきの森崎さんみたいになりたいのに全く反対の事をしてしまう…
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