部長の溺愛に困惑しています。
「そうだったんですか…」

「仕事関係だけじゃなくて元々友達も多いタイプじゃないから、余計にまだ会社に馴染めなくて…」


気軽に話せる社員がいないと聞き、自分の仲間がいて彼女の気持ちが痛い程わかって、ホロリと泣き出してしまいそうになる。





「私も北山さんみたいに雑用係を2年間やっていたのよ。今年やっとちゃんと採用貰って営業に回ってもらえたんだけど…」

「え!」


ポツリと言う磯部さんの言葉に、驚いて箸で掴んでいたウィンナーがポロッと落ちる。





「そ、そうなんですか?」

「うん。だからずっと話しかけようと思ってたんだけどね…指導してたのが部長だったから話しかけにくくて」


苦笑いする磯部さんは、一旦箸を置いて長くて綺麗な髪を耳にかけた。
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