猫の半妖王子様
ザーザーザーザー
雨強くなってきたなぁ。
雨はまるで大地をたたくように激しく降っていた
ニャー
「ん?」
ニャーニャー
「やっぱり」
道の端にまるでゴミのようにぬれたダンボールの中から猫の愛らしい鈴のような鳴き声が聞こえてくる。
「捨猫かなぁ? ひどいなぁこんな雨の中。」
娜夢がダンボールのフタを開けるとそこには、まるで雲のように白い、青い目を持つ猫と、夜の闇のように黒い、白い目を持つ不思議な猫が2ひきいた。
「うわぁ、すごい綺麗な猫♪
連れて帰っていいかな?確かアパートはペットOKだったから…いいよね♪」