⑦オオカミさんと。溺れる愛の行く先に【番外編も完結】
「もうヤダッ、恥ずかしいなあ…」
「ちゃんと連絡入れといたろうが」
テレテレと顔を覆っている燈子の額を、軽く小突く。
「ごめん、寝てた」
テヘッと笑う仕草が、あまりに可愛いかったので、抱き締めようとしたところ、熊野にギロリと睨まれた。
ソファに腰かけた熊野は、しばらくは青ざめた様子で“ついていけない”
などとのたまっていたが、
ようやく我に返ったようだ。
「や、やあ。久しぶり、トーコちゃん」
「熊野さんも……あ、そうだ。準備してきますね」
またしてもダッシュしようとする燈子を、俺は慌てて引き止めた。
「走るな!俺がやるから。
オマエは……そうだ。
ちょっとコイツの相手でもしてなさい。……嫌だろうけどな」
「イチイチ腹立つな、オマエ」
憮然とする熊野を置いて、俺はキッチンへと向かった。
リビングから、ふたりの楽しげな笑い声が聞こえてくる…
「でも、ニンシンしてるなんて全然分かんないな~」
「ちゃんと連絡入れといたろうが」
テレテレと顔を覆っている燈子の額を、軽く小突く。
「ごめん、寝てた」
テヘッと笑う仕草が、あまりに可愛いかったので、抱き締めようとしたところ、熊野にギロリと睨まれた。
ソファに腰かけた熊野は、しばらくは青ざめた様子で“ついていけない”
などとのたまっていたが、
ようやく我に返ったようだ。
「や、やあ。久しぶり、トーコちゃん」
「熊野さんも……あ、そうだ。準備してきますね」
またしてもダッシュしようとする燈子を、俺は慌てて引き止めた。
「走るな!俺がやるから。
オマエは……そうだ。
ちょっとコイツの相手でもしてなさい。……嫌だろうけどな」
「イチイチ腹立つな、オマエ」
憮然とする熊野を置いて、俺はキッチンへと向かった。
リビングから、ふたりの楽しげな笑い声が聞こえてくる…
「でも、ニンシンしてるなんて全然分かんないな~」