「ただ、隣に居たいだけ。」

〝家族〟という言葉を出したのは俺だけど〝妹〟としてじゃない〝想い〟を俺なりに伝えたつもりだった。


まさか、こんな形で返事を聞くことになるなんて思いもしなかったなぁ___。。


「……あっ、違うよ? そういう意味じゃなくて、じゃない、そういう意味もあるけど…」


慌てすぎて何を言いたいのか分からなくなっている未空を見て、頭の中に〝?〟が浮かぶ。


「家族として〝大事〟なのも確かだけど、えっと、、す、好きだから。」


〝カレシ〟の存在を知ってるから、未空の真っ赤な表情を見ても信じられなかった。

___〝兄〟としても好きとかか?
そんなこと、聞きたくない___


何も話し出そうとせずに黙っている俺の顔を覗き込んできたかと思えば___……

すぐ目の前に未空の顔があった___。


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