隣にいたくて
作られた記憶
「あたしとつきあって…んだ…」

「んっんん、」

ついここに吹いてくる風が気持ちよくて
長く眠り込んでましまった

ふわぁ
どれくらい寝てたんだろう?

誰かの話す声で目が覚めた

この屋上は一面が平坦に
なっているわけではなく

一箇所だけ高くなっており
ハシゴをのぼってもう一段上にいくことが
できる部分がある

ちょうど今私はその部分で寝ていたので
一段下で話している子たちには
見えてないようだった

「大丈夫!誰もいないよこんなとこ…」

微かに聞こえた言葉…
その声、なんだか聞き覚えがある。
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