紳士的な狼の求愛
「私達、30歳だけど」
「だよな」
「でも、私もかなりドキドキしてる」
お互い少し笑って。
唇を重ねた。
そこからは、さすがお互い30歳、という流れになり。
身体がとろけて。
名前を呼ばれ、
名前を呼ぶと、
心も とろけて。
かつてないほど、自分という人間を受け入れてもらえることに幸福感を感じて。
同時に、全てをさらけ出してくれる彼を受け入れられることにも、充実感を感じて。
お互いを求めあい、満たしあう行為が、こんなにも生きる歓びを感じさせてくれるものだということを、この歳で初めて知った。