紳士的な狼の求愛
翌朝、目を覚ましたのは、ほぼ同時だった。
向き合って寝てたので、目が合うと、悠斗がつぶやいた。
「うわ、どうしよ」
私は不安になる。
……後悔してる?
「幸せすぎて、いいのか、これ」
悠斗の素直すぎる告白に、私はほっとして、笑顔で答えた。
「いいんだよ」
「うわー、やばい。玲子のその顔、もー、めっちゃ可愛い。昨日あれだけしたのに、またしたくなる。好きなだけ食べていいって、まだ有効? 有効だよな? 有効じゃなかったら更新するだけだけど」
私は、べらべらしゃべる、素直すぎる狼の口に、人差し指を当てる。
「いずれかより異議申し立てがない限り自動更新。問題が起きたときには、お互い誠意を持って解決。いかが?」
狼は、ニヤリと笑って身体を起こし、私を組み敷いて。
「OK。契約成立。
ってことで、いただきます」
言い終わらないうちに、私の首に、噛み付くようなキスをした。
fin.

