不完全少女の毎日


「歩けるか?」

「なんとか…」


なんとかどころじゃない。もう世界新記録を出せるくらい私は元気になっていた。


保健室…


【先生は出張中です。ケガした人は勝手に消毒、熱がある人は体温計で熱を計ってベットに寝ましょう】


「マジでか…」


零君が固まる。
2人きりじゃ…やっぱイヤなのかな…


「絆創膏もらってかえろっと」


零君が笑いながらなんの躊躇いもなくドアを開けた。


「誰もいないみたいね…」


「だな。ほら、座れ。消毒してやっから。」


「えっ…いいよ…自分で「お前より絶対上手く出来るから」


零君は無理矢理押さえ付けてケガに消毒薬をつけ始めた


「イタタタタタ!!」

染みる…もう半端なく染みるよ


「あれ?ケガしてるよ…零君…」


零の右肘から大量の血が流れていた。


綺麗な血…
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