初めての相手は無愛想上司
「遅いですよ〜」
伊藤さんの声が聞こえた
まさか、と思い小山課長を見ると
誘われた、と言い出した
どうやら4人でランチをするために
伊藤さんは2人分のお弁当を作り
私の知らぬ間に
小山課長にランチのお誘いをしていた
恐れ入りました…
伊藤さんの行動力には驚いてしまう
4人で食事をし
食後にお茶を飲む
まさか、こんなふうになるなんて…
伊藤さんはもっと料理を勉強したいと
私が教える羽目になってしまった
どうやら私達のお弁当に
蔵田課長の好きな物が入っていたみたいで「食べてみたい」とポロっとこぼした言葉を伊藤さんが拾ってしまったのだ
「かまわない」
小山課長の許しが出てしまい
明日から小山課長のマンションで
料理を教えることになった
嫌ではないが
本当にいいのか不安になる