初めての相手は無愛想上司


それから3日
特に変わらない日々が続いた

小山課長は来ていない
まぁ、そんなに来る場所ではでもない
別に待っているわけでもない


少し薄くなったかな?と
キスマークを確認する
だが、全然だ




「いやー、小夜が髪を下ろしただけで噂が立つなんて」


久しぶりに飲みに行こうと誘ってきた陽子
いつも私の家で飲み食いをするわけで
たまーに、陽子に外へと誘われる



『…噂?』


「うん、うん。小夜に男が出来たって」



飲もうとしていたジンジャエール
グラスに口をつけたまま
一向に喉には流れてこない


陽子の言葉に絶句した
わたしが髪を下ろしただけで
そんな噂が立つなんて…

どこからそんな話が上がるのか、
あまりにも話題がないからといって
嘘を流されているなんて
思いもよらなかった
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