憑代の柩
教会の外、階段を降りる。
式もしてないのに、衛と腕を組み、亜衣の友人たちのやけくそのようなライスシャワーを浴びながら。
亜衣と麻紀は呆れ、本田は少し嬉しそうに見ていた。
階段途中で足を止める。
衛が振り返った。
軽く自分から口づけると、女の子たちが、ちょっと! と悲鳴のような叫びを上げ出した。
なんだか騒がしい最後だが、自分には相応しいと笑う。
手を離し、言った。
「これで、五億四千万です」
「……高過ぎるだろ」
と言って、衛は眉をひそめた。