俺様上司と身代わり恋愛!?
「女ってなんで同性に対してそういう発想できるんだろうな。男だったらまずありえないし考えただけでも気持ち悪い」
「え、でも普通に話したりしますけど。自分が男だったら絶対誰々と付き合うーみたいな話。
もっといくと、付き合うのは誰々で結婚するのは誰々みたいな話もしますよ」
「いやー……ありえないだろ」
「そうですか? 別に考えちゃえば考えられるものだと思いますけど」
まぁ、男能だとか女能だとかっていう言葉もよく聞くし、そういう部分で無理なのかな。
そんな風に思いながら、そろそろ歩き出しますか、と話しかけようと見上げた時。
やけに真面目な顔の課長が言う。
「俺は、付き合うにしても結婚するにしても志田だろうな」
一瞬の間のあと、「えっ……」と声をもらしたまま何も言えなくなった私を見て、課長が笑う。
「ほらな。男が言っても気持ち悪いだけだろ」
「え……冗談、ですか?」
「当たり前だろ。……は? もしかして本気でとったわけじゃないよな?」
嫌そうな顔で「話の流れからして冗談に決まってんだろ」と言う課長に「そうなんですけど……」と言ってから、ははっと笑う。
「社内人気のツートップがくっつくって思ったらちょっとそれすごいなって思ったり、それに課長がライバルって考えたら勝ち目がない気がして。言葉が出ませんでした」
「ふざけんな。女ってだけで勝ち目なんて100%だろ。俺に可能性を見出すな」