俺様上司と身代わり恋愛!?


『今野の態度だけど、さすがにもう少し様子を見て直らないようなら俺が言う。
茅野はあくまでも仕事はきちんとしているのにも関わらず、教わりたくないなんて態度は許されることじゃない』

天気がよく、富士山まで見える展望台。

広がる海を眺めながら課長はこうも言っていた。

『今野の解釈の仕方は少しひねくれているようにも見えるから、俺が注意したところで茅野の肩を持ってると思われて余計に茅野にキツクあたるような気がしたから、今までは黙ってた。

細かい事で上司の俺が口を出しても、女性職員同士の仲に影響するかとも思ったから様子を見てきたけど、どうも改善する様子もないし、放っておいた方がややこしくなりそうだしな』

私と今野さんの事を課長が直接口にしなかったのは、仲がおかしくこじれないようにという配慮だという事は分かっていた。

それに課長は何度も今野さんとの事を聞いてきてくれて、私が話しやすい雰囲気を作ってくれてもいた。

そこで〝平気です〟と主張し続けた私の意思を尊重して、今まで様子を見てきてくれたんだろうというのも分かっていた。

私が我慢してすむならそれで……と、そんな考え方でいたけれど。
それはやっぱり時には間違っているんだと思い知る。

もしも課長から今野さんに直々に注意がいってしまったら、今野さんと課長との間も悪くなってしまうのだから。

課で起きている事に課長が関係ないわけはない。
問題が起きているなら、課長が動くのは当然だ。

でも、私がガツンと言えていれば、課長だって今野さんに注意しなくて済むんだし……そこで収まるならそうした方がいいんだろうとも思う。




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