恋と言う名の青空を描いて
「ハァ…ハァ…すいません…」
ヘルメットをかぶってバットをもった部員が俺に謝りながら走って来た。
バットを持ってるところからして私が打って当てましたって所か…。
「鼻に当たったんだって。はね保健室に連れてってやりな~。んじゃ」
「えっ?…ちょっと…先輩…!」
その後輩である彼女が呼び止めも虚しく先輩は「あとよろしく」と言いたげなふうに手を振り練習に戻って行った。
なんとゆうか適当な先輩だなおい…。
「お前一年か?」
「はひぃ!?えっ!?いや!?はい…」
慌てた様子で返事をする彼女。慌てるとゆうかなんか微妙に困ったような顔をしているな。
「えっと…あの…保健室…」
単語だけ並べて話してくる。
「いいよ。どうせ大した事ないし」
痛いけどな。
「でも…骨とか…折れてたら…」
「んな訳ないよ」
葉っぱでボールの速度落ちてるしな。
「でも…」
「だもー!いいてゆうとるやろー!」
「ぐすっ!」
なんか知らないが怒鳴った時には彼女は泣き出していた。
俺そこまで強く言っちゃったかな?
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