白い悪夢
新たな始まり
好きなアーティストが歌う着うたのアラームが高らかに響く
普通なら気分が高まる大好きな歌なのだが今の私にはそんな状態ではなかった
ベッドから跳ね上がるように起きた私はとても酷かった
愛用しているテディベアの柄があるTシャツは汗でべっとり
勿論、体の全てが汗だらけだ
鏡で自分の顔を見ると目は赤く充血、口の中はカラカラに渇いていた
「もぉ…なんなのぉ…」
あんな光景は初めてで、泣きそうな声で呟きながら床に座る
「なんなの…一体…」
どうしようもない感情が思考を苛立たせる
気力がもう無い、動くことも今日学校に行く気分も失せる
その時ケータイがいきなり鳴りだした
体が大きく振るえ硬直する
夢の延長なのか、とさえ思った
恐る恐る見るとただのメールだった
宛ては親友の美由紀からだ
当たり前のことなのに今の私は心底ホッとした
『早く来てね♪』
いつもの待ち合わせを知らせるメール
そのメールで一気に現実に戻った
「そうだ…もう行かないと…」
くだらない夢を見て休んで友人に迷惑をかける訳にもいかない
私はゆっくり立ち上がり身支度をするため部屋を出た
普通なら気分が高まる大好きな歌なのだが今の私にはそんな状態ではなかった
ベッドから跳ね上がるように起きた私はとても酷かった
愛用しているテディベアの柄があるTシャツは汗でべっとり
勿論、体の全てが汗だらけだ
鏡で自分の顔を見ると目は赤く充血、口の中はカラカラに渇いていた
「もぉ…なんなのぉ…」
あんな光景は初めてで、泣きそうな声で呟きながら床に座る
「なんなの…一体…」
どうしようもない感情が思考を苛立たせる
気力がもう無い、動くことも今日学校に行く気分も失せる
その時ケータイがいきなり鳴りだした
体が大きく振るえ硬直する
夢の延長なのか、とさえ思った
恐る恐る見るとただのメールだった
宛ては親友の美由紀からだ
当たり前のことなのに今の私は心底ホッとした
『早く来てね♪』
いつもの待ち合わせを知らせるメール
そのメールで一気に現実に戻った
「そうだ…もう行かないと…」
くだらない夢を見て休んで友人に迷惑をかける訳にもいかない
私はゆっくり立ち上がり身支度をするため部屋を出た