白い悪夢
「…ということ」
美由紀には洗いざらい喋った
前から見る夢、そして昨日の新しい夢の続き
白い女性のこと、あの悪魔のような凍えた叫びも
「……」
美由紀は黙っていた
不気味で声が出ないわけではない
真剣に、そして私を助けたいがためにどういう解決策があるのか考えているためだった
私は泣きそうになった
美由紀の「大丈夫だよ、私信じるから」
と言う一言に
「う〜ん…」
美由紀が悩むように唸る
「犯人が幽霊だと手の打ち所がないわね…」
そう、それなのだ
犯人が存在するなら警察などに協力を求めれば一発で解決だ
しかし相手は幽霊
しかもその幽霊には夢の中でしかあったことがない
「ここらへんにはおはらいしてくれるお寺もないしね」
やはり解決するのは無理なのだろうか
もうほとんど諦めかけたその時
美由紀が『あっ!!!』と声を上げた
びっくりしたどころではない
夢のラストシーンくらいに驚いた
いや、やはりあれよりは劣るかも…
「ねぇねぇ!あの部活しってる?」
「部活?」
「うん、『幽霊研究部』」
「…………………」
胡散臭い…正直そう思った
いまどきそんな部活があったとは…ってウチの高校にあったんだ、そんな部活
「あ、その顔はバカにしてるでしょ」
物凄い勘の持ち主、それが美由紀
「だ…だってぇ…」
「凄いんだよあそこ、特に部長の坂口賢斗(さかぐちけんと)君」
「さかぐちけんと?」
部長ということは同じ学年なのだろう…
いたかな…?そんな男子…
「霊感が凄く強いらしくて、前にやっちゃんのに憑いてた幽霊を徐霊したんだって」
「やっちゃんの!?」
やっちゃんこと矢口智美(やぐちともみ)は美由紀と同じくらい仲の良い人だ
そういえばけっこう前に暗かった雰囲気がいつの間にか明るくなってたのを覚えている
「あれって…」
「思い出した?いきなり元気になったやっちゃんのこと」
「うんうん」
「やっちゃんに聞いたら坂口君が治してくれたって…」
「…………」
坂口……賢斗…
その人の人相を思い浮かべようとしたら、いつの間にかもう学校の前に到着していた
美由紀には洗いざらい喋った
前から見る夢、そして昨日の新しい夢の続き
白い女性のこと、あの悪魔のような凍えた叫びも
「……」
美由紀は黙っていた
不気味で声が出ないわけではない
真剣に、そして私を助けたいがためにどういう解決策があるのか考えているためだった
私は泣きそうになった
美由紀の「大丈夫だよ、私信じるから」
と言う一言に
「う〜ん…」
美由紀が悩むように唸る
「犯人が幽霊だと手の打ち所がないわね…」
そう、それなのだ
犯人が存在するなら警察などに協力を求めれば一発で解決だ
しかし相手は幽霊
しかもその幽霊には夢の中でしかあったことがない
「ここらへんにはおはらいしてくれるお寺もないしね」
やはり解決するのは無理なのだろうか
もうほとんど諦めかけたその時
美由紀が『あっ!!!』と声を上げた
びっくりしたどころではない
夢のラストシーンくらいに驚いた
いや、やはりあれよりは劣るかも…
「ねぇねぇ!あの部活しってる?」
「部活?」
「うん、『幽霊研究部』」
「…………………」
胡散臭い…正直そう思った
いまどきそんな部活があったとは…ってウチの高校にあったんだ、そんな部活
「あ、その顔はバカにしてるでしょ」
物凄い勘の持ち主、それが美由紀
「だ…だってぇ…」
「凄いんだよあそこ、特に部長の坂口賢斗(さかぐちけんと)君」
「さかぐちけんと?」
部長ということは同じ学年なのだろう…
いたかな…?そんな男子…
「霊感が凄く強いらしくて、前にやっちゃんのに憑いてた幽霊を徐霊したんだって」
「やっちゃんの!?」
やっちゃんこと矢口智美(やぐちともみ)は美由紀と同じくらい仲の良い人だ
そういえばけっこう前に暗かった雰囲気がいつの間にか明るくなってたのを覚えている
「あれって…」
「思い出した?いきなり元気になったやっちゃんのこと」
「うんうん」
「やっちゃんに聞いたら坂口君が治してくれたって…」
「…………」
坂口……賢斗…
その人の人相を思い浮かべようとしたら、いつの間にかもう学校の前に到着していた
