未熟女でも大人になっていいですか?
『学校へ行かないのなら今後一切の援助はしない。お前自身の力で金を稼げ。家も出て、自分1人の力で生きろ!』



「最高の不向きかもしれねぇなって、何でかその時は無性に嬉しくてさ…」


冷めた笑いをする俺を教師の眼差しで見ている。

さっきからカツラは、ずっとそんな目で俺のことを考えていた。



『受けて立ってやる!』


売り言葉に買い言葉の常套句を突き付けて飛び出した。

お袋は自分を責め、それを親父は『馬鹿馬鹿しい』と罵った。


最初の頃は専門学校の友人の家を泊まり歩いた。

学校を退めたと話すと、奴等は全員「勿体ない」と口を揃えた。



「退めずいたら『楽できたのに』とか『将来安定してたのに』とか言われた。そんなことしか頭にない奴等だったのかって思うと、付き合うことですらイヤになって止めた」


荒んだ生活へ落ち込むのは、意外と簡単だった。

夜の街をフラついてるだけで女達が自然と言い寄ってくる。


相手にするのは一晩限りが多かった。

気に入った女の部屋で、暮らすことも少なからずはあった。



「……棟梁の言ってたことは本当だ。今更隠しても仕方ねぇから話すけど、女の部屋に泊まらせてもらってバイトもそこから通った。定職に就こうとしない俺をどの女も信用しなかった。飽きられたら捨てられて、また別の部屋へ行く。今思ったらマトモじゃない生活だよな…」


女遊びとギャンブルの繰り返し。

どれだけ腐った人生だったろう。


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