イジワル上司に焦らされてます
「で、でも! 私は、何があっても結局不破さんの隣にいたと思います! だって、不破さんじゃない人の隣にいる自分って全く想像できないし……」
だけど顔を赤く染めながら、必死に俺に訴えるコイツは何もわかっていなかった。
ここはオフィスでもなければ、俺の家のリビングのソファーの上、必死過ぎて俺の膝の上に置かれた手の存在も。
ついでに言えば……白いシャツの裾からスラリと伸びた脚が、さっきから俺を挑発しているということも。
「さぁ、どうだかな」
「ホントです! 絶対です、信じてください!」
「しょうがねぇなぁ……じゃあ、たっぷり信じさせて貰おうか」
「……え?」
「もちろん、ベッドで。今まで待たされた分も含めてな」
「……っ!?」
その長い脚の膝裏へと手を廻し、軽々と抱き上げれば不覚にも心臓が高鳴った。
開いていた寝室のドアを抜け、目の前のベッドへとドサリと落とせばスプリングがギシリと唸る。