ラブ アゲイン
pm7:00
店の前まで来たはいいけど、なかなか扉に手が出せないでいた。

どうしよう、中は上々に盛り上がっているようで、それは扉の向こうから聞こえて来る楽しそうな声で察しはついた。

「やっぱり無理」

菜々は、どうしても、扉を開ける事が出来ず、踵を返した時、暖簾を掻き分けて来た男とぶつかりそうになった。


「……白鳥?」

「しょ……濱田、君」

目の前に現れたのは…
この世で一番会いたくなかった人、濱田本人であった。


「久しぶり、残業?」

濱田は時計に目をやりながらそう言った。


「えっ?い、いやあの、定時が6時だから、…
一応は急いで来たんだけど間に合わなくて…
なんだか、入り辛くて…」

「だよなぁ、俺なんか社に戻る時間無くて、営業直帰にして貰ったけど、この時間だもん。
7時始まりにしろって佐久間に言ったんだけどさ…」


濱田はそう言いながら、菜々の肩に手を置き、ガラス戸から中を覗き込んだ。


「1人が入り辛いなら一緒に行こう」


同時に扉を開ける。



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