好きだけど、近づかないでくださいっ!
「で、話せよ。お前から」

どかっと席に着いた俺様は、偉そうに促す。この人、本当は二重人格なんじゃないかと疑うくらい別人格だ。

まあスキサケにはならないからありがたいけど。

「なんで、私からなんですか。課長から話してください」

「なんで俺から話さなきゃなんねえんだよ。そもそも俺の話なんてどうでもいい。しょうもねえことだ」

「分かりました。課長が話してくれないのなら私も話しません。美味しくエビドリアを食べておごりというのできちんとデザートも頂いて何も話さず帰ります」

なんだよ、話すって言ったのに往生際の悪い俺様だな。

はあ、こんなことならスキサケの課長だけ知っておければ良かった。

「・・・お前、本当いい性格してんな。わかったよ。まあ聞いてもあんまりいい話じゃないけどな」

「ちょっと、待った!その前に一つだけお願いがあります。今日はずっとその口の悪い俺様でいてください」
< 50 / 113 >

この作品をシェア

pagetop