完璧なカノジョの秘密



「ちょ、あのう……清人、さん?」


私は、恐る恐る清人を見上げる。

すると、それはそれは恐ろしく、物騒な顔で私を見下ろしていた。


こ、こ………怖ぁっ!!


「俺が、心臓発作で死なないように、ちゃんと安心させろよ?」


「は……はいっ!?何、言って……んんっ!!」


すると、有無を言わさず、私の唇に自身の唇を重ねる清人。

そのまま、下唇を軽く噛まれた。


「次は、マジで痛くすっぞ、バカまりあ」

「す、スミマセンデシタ……」


あぁ、私の唇が人質に取られてる…。


怖いような、恥ずかしいような……というか、どっちでもいいけど、今すぐ穴に潜りたい。


おかしいな…。

出会ったばかりの頃は、清人の方が純情そうで、私はてっきりSに目覚めたかと思ったのに……。


なのに、いつの間にか………。


「んじゃあ、仕切り直す。行きたいとこ連れてってやるから、もうよそ見すんじゃねーぞ?」


清人の言葉に、視線に、仕草の全てに、翻弄されてる…。


「じゃ、じゃあ……絶対に、清人と射的やりたい!」

「おー、つか、俺もソレやりたかった」


お願いをすると、少し嬉しそうに笑う清人の笑顔。


こんな表情をさせてるのが、私だって思うと、この人が愛しくて堪らないんだ。




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