完璧なカノジョの秘密


「2人分、お願いします」


清人は射的の屋台まで来ると、サラッと私の分までお金を払ってしまった。


「えっ、清人お金……」

「今日はダメだ。デート……なんだし、男立てろ」

「っ!!」


デ、デートだって!!

清人が、あの恥ずかしがりの清人が、デートだって言ってくれた。


そう思ってくれてたんだ……。


「あ、ありがとうっ、嬉しい!」

「そ、そうかよ………ほら、さっさとやっちまおうぜ」


そう言って、清人はそそくさと射的の銃にコルクをつめて、「ん!」と私に銃を渡す。


「ありがとう、清人」


私はそれを受け取って、的の前に立つ。


前にあるのは、可愛らしいカエルやうさぎ、くまの人形に、ミニカー、そして、ポッキーが並んでいる。


「うーん、どれにしようかなぁ……」

ここは、やっぱり……。

「「ポッキー」」

私の呟きと、清人の呟きが重なる。

驚いて清人を見ると、可笑しそうに笑いを堪えていた。


あれ、どうして清人分かったの……?






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