完璧なカノジョの秘密
「………私を振った男を、見返す為よ」
すると、美樹さんはゆっくりと、そしてか細い声でそう呟いた。
私は、何も言わずにそれを見守る。
「私を振った事を後悔させたかった……。だって、付き合って1年、ずっと一緒にいたのよ!?なのに、突然他に女が出来たとか、許せなかったの!!」
「うん…」
「だから、私はモデルの海と付き合った。モデルと付き合ってるって知れば、アイツも後悔するだろうって…」
その言葉に、有谷君は苦しそうな顔をする。
それは、まるであの時、私と出会ったばっかりの有谷君と同じだった。
復讐なんて、ただ悲しいたけ……でも、深い愛情の裏返しでもあるのかもしれない。
「綺麗事ばかりのまりあ様には、可笑しな話でしょ?さっさと笑えば?」
その自嘲的な笑みに、私は悲しくなった。
歪んでも、やっぱり美樹さんはその人の事を……。
「美樹さんは、その男の人が大好きだったんだね」
「えっ……?」
美樹さんは、驚きに目を見張る。
だけど、私はそのまま話し続ける。