完璧なカノジョの秘密


「この間の花壇、受け取ってくれた?」

「そこまでする理由はなに?」


美樹さんのペースに飲み込まれたらだめだ。

私は美樹さんの質問には一切答えずに、私から質問する。


「理由?そんなの、私に釣り合う男を……」

「じゃあ、言い方を変えるね。釣り合う男を探す理由はなんで?」

「っ!?」


美樹さんは、明らかに動揺する。

そっか、やっぱり理由があるんだ……。


「そんなの、無い……」

「嘘、美樹さんにはあるはず、だって……」


私は王座から立ち上がって、ゆっくりと美樹さんに歩み寄る。

すると、美樹さんは怯えたように私を見上げた。


「でなきゃ、そんなに泣いたりしない…」

「っ………」

ポロポロと涙を流す美樹さんに、私は優しく声をかける。

でないと、美樹さんに逃げられてしまう気がした。


< 296 / 309 >

この作品をシェア

pagetop