Everlasting true love♡♥Ⅱ


俺は賑やかな病室を出て隣の病室へ行く。


道「おや?君は・・・。」

光「あ・・・えっと・・・
  俺、白夜総長の
道「今村 光輝君だよね?」

光「え!?あ、はい。」

道「ごめんね、怖がらないで。
  昔からのくせでつい調べちゃうんだ。」

光「え?」


調べちゃう・・・?

光「あ!!
  いえ!気にしないでください!!」

ハッキングしたってことか。

道「お嬢が世話になったね。」

光「いえ。むしろ俺の方が
  世話になりっぱなしで・・・。」

道「君は何かに悩んでる?」

光「ぅえ!?」

なんで・・・?

道「ごめんね、さっきから。
  おじさん気持ち悪いね。」

光「いえ・・・・・

  あ、あの・・・
  俺って総長に向いていると
  思いますか?」
  
道「・・・それが悩み?」

光「はい・・・。

  みんなが俺を認めてくれて
  少し自信を持ったんですが・・・
  黒狼総長を見て・・・
  やっぱ俺は・・・。」



道「乃愛瑠のお父さん、
  壮真もね、昔よく悩んでたよ。
  上に立つのは苦労するからね。」

光「乃愛瑠のお父さんも?」

道「ああ。
  乃愛瑠は組をまとめることに
  いっさい抵抗も悩みもないようだから
  みんな安心してついていけるって
  言ってた。でもね、
  悩んだっていいんだよ。
  悪いことじゃない。
  そのことで悩むとすれば、

  自分の判断でうまくいくこともあれば
  失敗だってあるってことだよね?

  それを不安に思うのは
  みんなを想ってのことだろう?」

光「そうなんですかね・・・?」

道「・・・ふふ・・・
  お嬢はね、すごいんだ。
  能力や学力だけじゃなくて、
  見る目もある。」

光「?」

道「お嬢は、悪く言えば
  どんな人かを見極めて一緒にいるんだ。
  お嬢がそばにいたいと心から思うって
  ことは、それほど君は魅力的
  なんだろう。

  うちの組員は半分近く、お嬢が
  声をかけて入ってきた奴らばかりだ。
  だから負けない。」

そう言って男の人は外を睨む。
何かいるのか?

道「・・・話がずれたね・・・
  まあ、だからさ!
  自信を持っていいと思うよ。」





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