氷上のプリンセスは
離れながら、恐る恐る目を開いた。
「こんなんで顔赤くなるなんて、ホントに男に免疫ないんだね〜
でもこんなのキスって言わないよ?」
どーせ免疫力ないですよ!!
というか、できる限り男の人と近づきたくないの!
「そーゆーそっちは随分と経験豊富なようで……って、んん……っ!?」
え!?
まてまて。
ナニコレ。
顔が近いよ?
てか、またキスしてる!?
しかも啄むように何度も何度角度を変えてしてくるから息ができない。
「んーーーー!!!!」
アルの体を押してもジタバタ暴れてみてもびくともしない。
とうとう苦しくなって口を開けると隙間からヌルりとした感触の何かが入り込んできた。
アルのやつ舌まで入れてきてる!!
数年ぶりに会った人間に対してこんなことするなんてどんな神経してんのよ!?
アルの舌は私の口の中をまさぐるように動いていて、だんだん体の力が抜けてきてされるがままになってきた。
それからしばらく。
やっと長い長ーいキスから開放された。
「な、に…するのよ……っ!?」
身の危険を感じた私は腰に回る腕が緩んだのを見計らって逃げようと立ち上がった…つもりだった。
頭がぼーっとして体に力が入らない。
くてりとそのままへたり混んでしまった。
ハァハァと息も絶え絶えな私をを見て、ニヤッと彼は笑った。
「もちろんkissだよ。
リリーがしたのなんてキスのうちにはいりませーん。」
こいつ…
「も、ホント、むり…ハァ…ハァ…」
「想像以上に初だね。」
「わ、私を!一体、なん、だと思って…ハァ…たの!?」
「ビッチではないと思ってたけど男性経験は豊富そう。」
天使が悪魔に変わった…
見た目は小さい頃のまんま成長してるのに中身は一体なんなのよ!!
単なる変態じゃない!?
「そーいうそちらは随分と経験豊富なようですね!!」
「ふふっ…人並みには…ね?」
なにが「ね?」よ。
結局男なんてみんな同じなんだ。
抱ければそれでいい。
「今、男なんてみんな同じだって思ったでしょ。」
えっ。
今声に出していって無いよね?
なんでわかったの?
見開く私を見て、彼はとんでもない爆弾を落としてくれた。
「僕は君を襲ったような奴らとは違う。
好きじゃなきゃ、キスなんてしない。」
「…っそんなの嘘だ。
なら、なんで…あんないきなり…」
「赤くなってる顔が可愛かったから。
ずっとね、好きだったんだよ。
君とペアを組む、もっとずっと前から」
抜けきらない熱でぼーっとしている頭が今度はいきなりのことに驚きすぎて呆然としている。