恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
vol.8

人狼王の覚悟

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天狼神が、俺の身体に降臨したのはすぐに分かった。

憑依じゃない。

身体に入りつつも、ただ後ろから見ている感じで、俺の意思はハッキリしていた。

久しぶりだった。

当時十歳だった俺を、天狼神が王に選んだ時以来の再会だったからだ。

石が俺を選んだあの日も、こんな風に天狼神が俺の身体に降りてきた。

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ー八年前ー

『白狼』

『天狼神様……?』

『いかにも。私はお前を王に選んだ者だ。私の存在を感じ取れるとは、やはりお前は王に相応しい』
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