恋した彼は白金狼《プラチナウルフ》
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「ねぇ翔~、見て!翔とお揃いにしちゃった」

げ!

正門に到着した途端、甘ったるく響く女子の声に私はドキッとした。

翔という名前に反応してしまって声のした方を見ると、案の定そこに雪野翔がいた。

私と旬の数メートル先。

加えて彼の隣をピョンピョン跳ねるように歩く三年女子。

「……なんだよ」

物憂げな眼差しで三年女子を見下ろし、雪野翔が足を止める。

「ほら、翔のピアスに似てるの見付けたんだぁ!」

「バカじゃね?」

立ち止まった雪野翔と私の距離が、徐々に縮まる。
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