御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 エントランスまでのアプローチは長く、そこを通っている間に、日本ではない何処かへ来たような、そんな気にさせられる贅沢な空間だった。

 
「ユキ、久しぶり!」


 玄関前につけた車から降りると同時に、中から一人の男が飛び出してきた。

 すらりとした麻のスーツのよく似合う、いかにも美男子、優男といった雰囲気である。


「よう。ハジメ元気そうだな?」


 雪成と軽くハグをしたあと、“ハジメ”と呼ばれたその男は、隣に立つ美月に気づき、ニッコリと微笑んだ。


「初めまして。山邑始(やまむらはじめ)です。可愛い女の子は大歓迎だよ。せっかくだから“ハジメちゃん”って呼んでくれたら嬉しいな〜」


 雪成との仲は良さそうで、歳も近いように思うが、どこか重厚感のある雪成とは真逆の、ふわふわしたタイプである。



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