御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

(明るい人だけど……やまむら……はじめ……山邑? まさかの山邑リゾートの偉い人!? このチャラチャラした人が!?)


 内心ひっくり返りそうなくらい驚いたが、さすがに取引先の重役を「ハジメちゃん」呼ばわりはできない。


「……山邑さま。小鷹の秘書の森田と申します。よろしくお願い致します」


 美月は平静を装って、頭をさげた。


「えっ、マジで秘書!?」


 そんな美月の態度を見て、始は驚いたように目を見開き、それから雪成と美月の顔を交互に見比べなんとも言えない表情になる。


「えっと……彼女は秘書なの? それだけ?」
「ああ。森田は秘書だ。そう言っただろう。何か問題でも?」
「何かっていうか……問題っていうか……あはは」


 始は乾いた笑い声を上げた後、パチンと両手を顔の前で合わせて、頭を下げた。


「ごめんっ、許して!」



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