御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

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(うそでしょ……。)


 美月は真顔で、真新しいコテージの中を見回し、それからもう一度
「マジでごめんよー!」
と、平謝りの始を振り返った。


 雪成と美月が案内されたのは、この夏オープン予定の新館ヴィラの一つである。


「……私と副社長の二人でここに?」


 瀬戸内海を一望できる小高い丘の上に、ヴィラが七つ用意されており、そのうちの一つに宿泊するらしい。

 恋人同士なら最高にロマンティックだが、自分たちは会社の上司と部下である。


「や、確かに秘書って言われたけど、てっきり彼女だと思ったんだよ。ユキ、女の人を連れて歩いたりしないからさ。あー秘書って言ってるけどこれは彼女だわ、せっかくだから一番いい部屋に泊めてあげようってね、思ったわけ。男の友情。イェイ」


 真顔で親指を立てる始。




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