御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「……なにか作りましょうか」


 とっさに美月は雪成の胸を押し返し、ソファーから立ち上がっていた。


「美月……?」


 怪訝そうに顔を上げる雪成に、美月は何事もなかったかのように、ニッコリと微笑みかける。


「考えたらお昼からほとんどなにも食べてないですもんね。私、ペコペコなんです」
「……そうだな」
「お風呂でゆっくりしてきてください。その間に用意しておきますから」


 そして美月は雪成の返事を待たずにキッチンへと向かう。


(変に思われたかな……。大丈夫だよね。)


 けれど美月は、今、雪成とうわべだけのキスをすることに耐えられそうになかったのだ。



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