御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「どうぞ」
「しっ、失礼しますっ……!」
美月はドアの向こうの声が意外に若いことに驚きながら、副社長室のドアを開け、中に足を踏み入れた。
広い副社長室の奥は、ガラス張りになっていた。
そして美月が想像する東京の街並みが夕焼けに照らされて美しく輝いており、一瞬、自分がいまどこに立っているのか分からなくなる。
そして、大人の男が、デスクの前に立っていた。
見上げるほどの長身に、切れ長の鋭い目にまっすぐな眉。通った鼻筋に清潔感のある唇。
スーツ姿は男っぽく、セクシーで、なおかつ品があった。
(わぁ……わぁ……!)
別に上司がどんな外見でも仕事に関係ないと思っている美月だが、さすがにここまで魅力的な男性だとは思っていなかったので、緊張に拍車がかかる。
ドアの前で棒立ちになる美月を見て、副社長は口を開いた。