御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

「……森田くん、そこは出入り口だからもう少し前に」
「あっ、はっ、はいっ!」


(やだ私、ここでボーッとしちゃうなんて!)


 美月は慌てて足を一歩前に踏み出した。


 ドキドキしながら前に進む。

 一歩、二歩、三歩。
 
 そこで、副社長にジッと見られていることに気がついた。


(あ、あんまり見ないで欲しいんだけど……。)


 その瞬間、絨毯につま先が取られる。立て直そうとしたが、ぴったりめのタイトスカートで足が動かない。


「あっ……」


(転ぶ!)


 前のめりに体が倒れていく。

 思わず目を閉じ体を硬くした瞬間、体ががっしりとした何かに受け止められていた。


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