御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
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大拍手のカーテンコールまで見終わって、美月は余韻に浸りながらうっとりとため息をついた。
「……今見てもやっぱりカッコいいねぇ……しのぶちゃん」
「まぁ、モテて当然のかっこよさだよな」
作家志望の生徒が一年がかりで脚本を作成したという現代版ロミオとジュリエットは、派手なアクションと、これでもかと詰め込まれた悲恋のラブロマンスで校内外の女性を釘付けにした。
そしてたった一度の公演では客が納得せず、文化祭が終わった後に、異例の講堂公演を行った、伝説の出し物なのである。
「宝塚から勧誘が来たとか噂になったよね」
「なったなった。プロ野球じゃあるまいし勧誘なんか来るかよ」
しのぶはケタケタと肩を揺らして笑い、DVDを停めて、空いたグラスに日本酒を注いだ。
しのぶの母は途中で眠くなったと寝室へと行ってしまったので、清水家のリビングに二人きりである。