御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
上京して、毎日充実しているのだと、自分なりに精いっぱい強がりかけたところで、爆弾を落とされた。
「え……?」
今、滉一はなんと言った?
「こん、やく……?」
まるで貧血でも起こしたかのように、一瞬、目の前が真っ白になる。うるさかったフロアから音も消えた。
目を見張り、固まる美月の前で、滉一はどこか苦しげに唇を噛み締めた。
「そのこと、伝えなくちゃいけないと……思って……」
「……」
「美月……」
黙り込んだ美月の表情を、滉一の目が探っている。
(婚約……もちろん、私以外の誰かと、よね……。)