御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「ほんとかよ……」
ものすごく疑われている。よっぽど信用がないのだろうと、美月は複雑な気持ちになる。
昔からそうだった。滉一は少し過保護で、時折美月を子供扱いすることがあった。
それでも彼に甘やかされて、彼の腕の中に保護されている状況が、女として居心地が良かったのも事実で……。
(だから私は、上京という道を選んだのかもしれない。)
彼から逃げるだけでなく、自立したいという思いが自分の中にあったことに気づいて、美月は少しだけ、勇気と反骨心が湧いてきた。
(それにしても、連絡を取ろうとしたって……もしかしてよりを戻したいとか、そういうこと? そんなのいくらなんでも調子が良すぎるよ。私にだってプライドはある。今はちゃんと仕事をして、ちゃんと一人で暮らしてるんだから、簡単には受け入れられないって……伝えなきゃ。)
「今ね、私、KOTAKAで……」
「婚約するんだ」