御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
それから雪成は美月に問われるがまま、ポツポツと自分の話をした。
小さい頃から、優しいと言われるが、少し冷めた子供だったということ。
周りの普通の男女のように、本気で好きな相手は見つけられないと思っていたこと。
学生時代、菜穂に告白されて付き合ったが、結局別れることになり、自分の不甲斐なさを申し訳なく思ったこと。
そしてそんな自分を変えたいと思っても、どうにもならなかったこと。
それはやがて雪成の大きなコンプレックスになり、いざ美月のことを好きになったのはいいが、自分に自信が持てず、拒絶されることを恐れて、本心をさらけ出す勇気が持てなかったことなど……。
雪成は言葉を選びながら、美月に説明した。
(そうだったんだ……。)
美月は雪成の横顔を眺めながら、首を振った。