御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
その目には奥底に濡れたような色気があって、何か言いたそうに見えて、美月はどきりとしてしまう。
「では、失礼します」
(雪成さん、自覚ないのかな……。あんな目で見られたら、仕事にならないから困る……って、私が自意識過剰なだけだけど……。)
オンとオフをしっかり切り分けないと、自分はここにはいられない。
美月は、一礼して副社長室を出た。
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秘書室で入力作業をしていると、スマホがメッセージの着信を知らせる。
スマホを手にとってメッセージを確認すると、なんとしのぶだった。
【東京なう。目がチカチカするなう。】
「……ええっ⁉︎」
幸い他の秘書たちは皆退勤している。
美月も帰っていいと言われていたのだが、仕事も溜まっているので、なんとなく、雪成とハジメの打ち合わせが終わるのを待っているような状況だった。