御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
「美月……俺は、君がどうしても欲しくて、欲しくて……なのに直接好きだという勇気も持てなくて……外堀を埋めるようなことばかりして、囲い込んで、俺のものにしたような……まぁ、そんな負い目がある」
彼はまだそんなことを考えていたのか。
突然の雪成の告白に、美月は驚いて身じろぎする。
そんなことはないと言いたくて、振り返ろうとすると、雪成は腕に力を込めてそれを制し、言葉を続けた。
「……だけど俺は、たぶんずっとこうだ。美月に愛されたくて、美月に俺を見てもらうためなら、微笑みかけてもらえるためなら、なんだってする。これから先も、ずっと」
そして雪成は抱きしめていた腕を片方ほどき、ゴソゴソと腕を動かした後、それからすっと、美月の前に小さなビロードの小箱を差し出して、蓋を開けた。
美月にはそれが一瞬、光のかけらのように見えた。