御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
目が慣れると、大粒のローズカットのダイヤのリングが、チラチラと太陽の光を反射して輝いているのがわかった。
どこからどう見ても指輪である。
「……えっ? あの、これ、は?」
美月は突然のことに言葉が出なくなる。
「19世紀後半に作られた、アンティークリングだ。小鷹家の当主の妻に代々引き継がれている。母から預かっていたんだが、出番がないまま、うちに仕舞い込んでた」
そこまで言って、雪成は光希の肩にそっと手を回し、自分の方を向かせる。
「ーー森田美月さん。俺と結婚してください」
雪成の漆黒の瞳が激しく熱を帯びる。
その魂を震わせるような光は、まっすぐに美月に向けられていて、こんな目で見てもらえる自分は、なんて幸せな女なのだろうと、熱い塊のようなものが腹の底からこみ上げてくる。
「っ……」