御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~
美月の目から、ポロポロと涙が溢れ、こぼれる。
さらに嗚咽が漏れそうになるのを、両手で押さえた。
「み、美月……?」
突然泣き出した美月に慌てた雪成は、オロオロしながら美月の顔を覗き込む。
「すまない、急すぎたか? 実は実家に呼んだのは、これをここで渡したくて……で、断られなければ、そのあと両親に会わせたくて……その、相変わらず外堀を埋めるやり方で、申し訳ないんだが……俺は割と気の長い方なんだが、美月に関しては我慢がきかないんだ。すまない」
「ちがっ……」
真面目に謝る雪成に、美月は首を振って、手の甲で頬の涙を拭う。
「だって、いつかそうなれたらって、思ってたけど、ビックリして、私、こんなに幸せなのに、まだ、幸せになっていいのかなってっ……」
すると雪成は、うつむく美月の頬に両手を乗せ、上を向かせた。