御曹司による贅沢な溺愛~純真秘書の正しい可愛がり方~

 そのままパチンとウインクをされた。

 まるで映画のワンシーンのような鮮やかなウインクである。


「えっ、ええ……はい」


 雪成とはまったくタイプが違うとはいえ、ハジメもかなり目を引く男である。

 頰が熱くなる。思わずたどたどしくうなずいてしまった。


「……行くぞ」


 雪成に肘のあたりをつかまれて、美月はヴィラへと戻る。



 そしてその夜も、美月は雪成に抱かれて眠った。



 こんなことも明日までだと、そう自分に言い聞かせながら……。



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