永すぎた春に終止符を
安田さんは、何だか分からないけど、郵便局にまで付いてきてくれた。郵便局に用事があるのかと思ったら、そうじゃなかったみたいだ。

彼は、梨沙の用事が終わるまで、じっと隅の方で待っている。

用事が終わると、それではこっちに行きましょうかと、すぐ近くのビルの中にあるパスタ屋さんに案内してくれた。

そうして、今彼は、梨沙と向かい合って座ってる。


「パスタって言うのは…どうかな」
と言うと、安田さんは首をひねって考え込んでいる。おかしな人だ。

ここのビルでは、パスタが一番お勧めだと自分でいってたばかりなのに。


「パスタお嫌いなんですか?」
彼は、きょとんとした顔で私を見つめている。

「いいえ。牧山さんは?」


「私は、好きですよ。それにここのお店のはパスタ美味しいし」


「そっか…ならよかった」

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