永すぎた春に終止符を
程田君は、うちの庶務課の社員で、私の2つ下後輩にあたる。
まあ、このところ、いろいろあって仕事に対する熱意をなくしてる。
「こんなところで、どうしたんですか?」
営業にも、企画課にも同期の仲間もいるのに、彼は、まるで関係ないって一人で飲んでる。
「牧山さんこそどうしたんです?僕のところになんか来たりして…」
幾美さんから、一人にしておくと酔ってしまって後が大変だから、目を離さないでよと言われている。
「あ~あ、今日は一段と後ろ向きね」
今日も、発言が後ろ向きだからお酒の量が増えそうだ。
「僕が後ろ向きだと、牧山さん、何か困る事でも有りますか?」
まっすぐ一人で帰ってくれれば、害はないんですけど。
「それは…どうしたのかなって、心配するよ。一応仕事仲間だし」
「一応…ですか」
「だって、程田君って必要以上に近づかれるの嫌がるでしょ?」