永すぎた春に終止符を
「そ、そんなんじゃないよ。ちょっと休みたいの。ずっと歩き回ってて足が痛いし…」
足は、とっくに棒のようになって固まってる。
しかも、途中で履き替えたパンプスが、靴擦れして疲れを倍増させてる。
たった3センチのヒールが、私の足には山のように高く感じる。オフィスでもほとんどヒールのないサンダルを履いてたのが祟った。
幾美さんや結菜ちゃんのように、5センチ以上ありそうなサンダルを余裕で履いてる人を見ると尊敬する。足は、大丈夫ですかって声をかけたくなる。
「疲れた?」
疲れたなんてもんじゃないわよ、もう。
さっきから着せ替えごっこのように試着室で着替えをしてたし。やり慣れてないと疲れるのかも。
「ちょっと、足見せて」
「ええ、でも、こんなところで無理です…」
「じゃあさ、あっちのベンチに座ろう。大丈夫、隅のほうだし観葉植物の影で他の客からは見えないよ」
「ええ」