永すぎた春に終止符を
涙が出てきた。
確かに、こんなに思ってるのに、どうしようもないなんて。
「ええっ…ごめん、泣かないで…ちょっと、悪かった。
もうこんなこと聞かないから」
私は、感心して顔をあげた。
「さすが…腕のいい営業さんですね。保田さんって。相手の話を聞きだすのが本当に上手で…」
私が、普段気づいてないことまで聞き出して。
「まあね。これでも、真面目に仕事してますから」
「多分…あきらめようとしてるの。今までずっと努力してきたことを。私の為に」
口にすると、単純でつまらない話。
私、ただ、意地を張ってるのかな。愛情なんかじゃなくて。
ここまで来たら、離したくないって言う。
「だから、そいつは、それでいいと思ったんだろ?だったら、彼の選択を受け入れればいいじゃないか」
「ダメ、そんなの。ずっと夢見て、もうすぐ叶うかもしれないって時に、私の為に夢を捨てるだなんて」